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TRUE WEST 5/14 at グローブ座 by ハーレム特派員 



どうも翻訳劇は苦手。なぜなら一幕が退屈すぎる。この舞台も例外ではなかった。
上演時間が短いにも関わらず(たったの45分)途中でかなり飽き飽きしていた。さらに会場で流れていたSEが個人的にお気に召して上機嫌だったのにだ。
幕間の休憩中、『無駄足だったか?マボと大野くんなのにね?』と自問自答したほどだ。しかしまあ、終わってみれば2幕のテンポのよろしいこと。でもやっぱり翻訳劇は苦手だ。(ついでに外国人演出家も。)

世間様で言うエリートの弟とダメ人間の兄が母親の留守中、何年かぶりに再会し彼女の家で生活を共にする。兄が松岡君、弟が大野君だ。1幕は彼らの境遇、性格などこの話のベースとなる部分が淡々と流れて行く。互いに久しぶりにあったと言う事もあって警戒し合う感じ(だからか面白い素直に笑えるシーンははっきり言ってない。笑えると言えば手塚とおるさんの存在である)。2幕はこの二人の立場が逆転してしまう。弟は脚本家としての仕事をしており、それを羨ましいと思っていた兄は彼の仕事のパートナーに自分の作品案をもちかける。そしてなんと映画化の話を取り付けてします。しかも弟との仕事を白紙に戻させてだ。弟からすれば兄の話は映画化に値しない話だった。弟は自分のこれまでの人生が全く無意味だった物のように思え、酒浸りになる。兄はと言えば字もろくに書けないような人で、自分の企画を脚本化するなんて、到底無理。弟に本起こしを依頼するも、相手にされず。仕方なく自らタイプライターに向かってはみるものの、紙すらまともにセット出来ない(紙を差し込むためにフライ返しで突っ込もうとするのでした。あー、定規とかで似たような事した記憶がある)まあ、隣の芝生は青く見えるとはよく言った物で酒に酔っていた弟は『兄のような自由奔放な生活を送りたい』そう思うのである。『僕にだって兄さんのように人の家からトースターを盗んで来れる』そう言って近所中からトースターを盗んで来る。さらには十台近いトースターを一気に動かし同時に何十枚ものパンを焼くのだ(これ、一気に焼き上がるから一斉に飛び出てくるのだ。面白い。)マボはイライラしながらビールを取りに歩く所でなんと、滑ってしまう。(転ぶまでにはいたらなかったが、その直後顔がかなり笑って大野君に訴えている感があった。ハプニングだろう。)その後名誉挽回か?元々の演出か、缶ビールを背面キャッチしてみたりした。それを真似る大野君はまさに『弟』そのもの。

1幕の中で『兄弟が殺し合うニュースがある』と言った会話がある。それが彼らで現実となってしまうのだ。母が旅行から帰宅。居心地の悪さを感じた兄は即座に家から立ち去ろうとする。弟は兄と一緒に砂漠へ行きたいと兄を引き止める。兄はそれを拒否。逆上した弟は兄を引き止めるために電話のコードで兄の首を絞める。『出て行かないと言えばコードをはずす』と。兄は死んだ?と思わせて実は一時的に意識が低下。次の瞬間立ち上がって弟を殺そうと動く・・・・。ここで終わるんですよ。続きがありそうな、この後どうなるの?って思わせて。芝居の良い所ってここなんですよね。完結してない感。かといって続きは観たくないの(笑)。この後きっとこうなった、と一緒に行った人と話すのが楽しいんですよ。すっかり完結してしまったら記憶には残りませんからね。

それにしてもすごいですよ、二人芝居。ほとんど松岡君の大野君しか出て来ません。ファンにとっては幸せな空間でしょうね。
しかし、気になるのは4列目で双眼鏡って何を観てるのでしょう?気になって仕方ない。

::観劇された有名人::
嵐(5/4一部)、山口達也くん(5/17)、秋山純くん(5/17)、町田慎吾くん(5/17)、井ノ原快彦くん&三宅健くん(5/22二部)
横山裕くん、渋谷すばるくん、安田章大くん、丸山隆平くん、大倉忠義くん(5/29 6時の回 @大阪ホール)


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nino

シブヤから遠く離れて レビュー 3月9日 at シアターコクーン by アキラ28 


ジャニーズの中でも、演技力に定評のあるニノの初主演舞台、『シブヤから遠く離れて』を見てきました。
この舞台は、日本のチェーホフと称される脚本家岩松了さんと、世界の蜷川幸雄演出という事で、お2人のコンビだけでも演劇ファンから注目されていたわけですが、期待を裏切らない素晴らしい舞台でした。

まず、舞台の作りが凝ってて、客席と舞台が近い近い!
最前列に座った人は、キョンキョンとニノの2人に手が届きそうな程で羨ましかったです。客席通路を使った空間や距離感の演出にもビックリでした。

舞台美術と蜷川さんの演出がピッタリで、澁谷の円山町とか松濤とか具体的な名前が出てくるんですが、その街の中にある異空間の雰囲気が良く出ていました。誰もいない廃墟のような家、庭には雑草と背の高い季節はずれの黒く枯れたひまわり達。2Fのバルコニーには、枯れてしまった植木鉢が沢山あって、人がすんでいた頃は幸せな家庭だったんだろうな・・と想像させる所が、すでに演出という上手さ。

そこに、借りたままの2千円を幼馴染に返しにくるニノ扮するナオヤが登場。廃墟のような家には、勝地君扮するケンイチ君がひっそりとナオヤを待っていた。そして、ケンイチ君と入れ替わりに出てくる、この家に隠れ住むキョンキョン扮する謎めいた女マリー。マリーに入れ込んでいる、高所恐怖症のヤクザ、アオヤギに杉本さん。同じ組員の(多分?)一見普通に見える男、フナキに勝村さん。いい味を出してたマンションの管理人、フクダさんに立石さん。テンポのいいセリフに思いのほか笑えるんですが、でも次の瞬間に会話は流れるように摩り替わっていく・・・不思議な感覚。見てるうちに、リアル感が麻痺していく。

私の個人的な見所を上げると・・・
マリーの退廃的な美しさ、アオヤギのリアルで天然ボケなキャラ、普通に見える男フナキの中に見えかくれするナオヤとシンクロしてしまう狂気。マリーとナオヤの関係性・・・これが、恋愛感情には感じられないところ。ん〜、同士っていうか、ソウルメイト?って私は思いました。フナキがナオヤを抱きしめるシーンがあるのですが、不思議な事にマリーとナオヤよりドキドキ。色気のある大人の男の魅力にクラクラ・・しちゃいました。

一見普通に見えるナオヤが徐々に見せる、じわじわと不安感を撒き散らす狂気。絡む相手によって微妙に変わる、ナオヤの声のトーンも絶妙。幕が進めば進むほど深くなる非現実感と喪失感にどんどん引き込まれていく。どれが現実で、何処が境界線なのかわからない。揺ら揺ら風に揺れる白いカーテン、黒く枯れた背の高いひまわり、紅いゼラニウムの花、そして・・・クライマックスのもう一つの赤い色。

ラストシーンの息を呑むほどの紅い色と場違いに耳障りな明るい大音量の音楽。鳥肌が立つほどの美しさが圧巻・・・蜷川演出の真骨頂でした。
あとからじわじわ背筋を這い上がってくるような余韻は、見た人にポンと何かを預けると言っていたニノの言葉を思い出させ、『低温火傷・・・』とニノがこの舞台を表現していましたが、感性の鋭いニノらしい表現だと思いました。そして、これ難しい役だと思うんですが、ニノは見事にナオヤでした。脆く壊れていくエキセントリックな少年は、まさにニノのはまり役で、セリフが全部聞き取れた事と、舞台なのに映像と同じくらい表情から伝わってくる演技力に驚きました。声も凄くいい。喜怒哀楽に加えて、怯え、激昂、嗚咽。クールなナオヤ、メソメソ泣くナオヤ、子供みたいにはしゃぐナオヤ。全ての感情が、しっかり伝わってきました。

とにかく、見てください!としか言えなくて申し訳ないのですが、そういう舞台でした。レポ?となっているのも、この作品には核となるストーリーが無いのでただエピソードの羅列と感想になってしまうからで、しかも見た人の解釈によって違う話になってしまうという難解さ。言葉で説明できない異空間・・・?なので、是非見て感じて欲しいと思う作品でした。

この日、俳優の真田さんと、脚本家の岩松さん、V6の三宅君がいらしてまして、ちょっと得した気分でした。真田さん、メチャメチャ渋くてカッコよかったです!そして、三宅君の私服に目が点になりました(笑)

あと、これから見に行かれる方に・・・
マナーだけは守って、素晴らしい舞台を気持ちよく楽しんでください。


 
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