堂本光一主演 ショー・劇 2005SHOCK -endless-
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『SHOCKの呪縛は解けない。故にendless』 SHOCK2005 感想文&レポ  2005年1月17日 by キリエ

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A列の悦びと苦悩
リョウの告白シーン、亮くんの成長に感動
コミカルなシーンも楽しい、そしてコウイチのカワイイ集
ナオキのドラミングもコウイチの新フライングも、マジありえねぇ〜
World Adventure IIは、マニアにはたまらん!?
ピエタ像のような敬虔なる最期
グレードアップした殺陣に、ブラッドスプラッターの最期
総合的な感想
第2幕では、In The Cemeteryの衣装がツボでした
コウイチとリカのシーンについて次元の低い嫉妬・・・
複雑で意味深い、今回のシェークスピアには謎を解くカギがいっぱい
2/7 & 2/9 の感想
毎回楽しみなコミカルなシーン、Why Don't You Dance With Me?でのカッコイイ掛け合い
翼くんと亮くんの違い
後記 2005.3.7
A列の悦びと苦悩
 2004年のSHOCKが特等席だったせいで運を使い果たしたと思えた程、今年はFC&一般にことごとく落選。ひょっとしたら一度も行けないかもと思い深く沈んでいた所に、帝劇枠ゲットの知らせが入り、しかもA列という奇跡が起こって以来、毎日のように観劇の日が楽しみで指折り数えておりました。しかし私には自分が行く公演日を覚えられないという特技があって、せっかくA列が取れたのに行くのを忘れたらどうしようとずーっと緊張しておりました。一度なんて明け方に夢からふと覚め、「あれ?ひょっとしてSHOCK行くの今日だったかも?」と思い、慌てて起き出し、チケットを確認をした事もありました。信じられないですよね?とにかく若い時分からライヴや映画やなんやかやとしょっちゅうイベントやチケットと暮らす生活だったので、よく日にちを間違えたり、チケットあるのに行き忘れたりしたのです。なので席が良かったりすると、そんな過去の失敗がトラウマとなって余計に緊張する私でした・・・


 当日はせっかくのA列だから少なくても30分前には席について、”A列に座っているという喜びを少しでも長く噛み締めよう!”そして、”何度も後ろを振り返ろう!”って(←性格悪いと思われそうですが、それが長年の夢でしたので・・・)思ってたのですが、帝劇に到着した時はあわや遅れる?ぐらいの勢いでした。(爆)厚くした訳ではないのですが、思いのほか化粧に時間がかかって・・・。”何たる無駄な努力”・・・なのですが、A列に座っている化粧してないおばさんより、A列に座っている化粧しているおばさんの方が、なんぼかでも”まし”だろうと思いましたので、がんばっちゃいました・・・。あはは(空しい・・・)、・・・。(ちなみに、A列のおば様占有率、はんぱなかったです。先日おばさん限定で参加した「タイガー&ドラゴン」のエキストラ以上の年齢層でしたから)

 A列って当然前に誰もいないので、すごいです。なんか途方もない錯覚に陥ります。例えばコウイチがステージ前方に近づいてくると自分だけに近づいてる勘違いが楽しめます。後ろには何千人もいるのに、”えっ?私たち今、一対一で向き合っちゃってる?”みたいな超おめでたい気分が味わえます。^_^;)故にストーリーも何も思いっきりすっ飛んでます。注意が全く芸術的方面に行かない上に、”あ〜ダンスする時の靴がキュッキュしてるよ”とか、光一さんがはける時の靴音がパタパタ聞こえるよとか、私たちに近い脇のセット上部に上がっていく亮くんが見えたり、イリュージョンの仕掛けが分かっちゃったり、下手で控えてる人達が見えたり、お着替えが見えたり等など、いらない所ばっかりに注意が行く為、集中してお芝居を楽しめないのです。特に黒のタンクトップ姿でコウイチが目の前に近づいて来た時は、正直逃げ出したくなる位近くてビビリましたが、「女性自身(2/8号)」でも確認できるように右胸の脇にポチっと赤いデキモノor傷みたいなのがあって、バカみたいにそればっかり穴の開くほど凝視してしまいました。なんか、そういう普段目に留まらない事を見れる贅沢を謳歌したくなるわけです。それにしても間近で確認した光一さんの胸板は相当ぶ厚かったです。肩幅と比例しているので鍛え過ぎ感は無かったですが、今以上に鍛えたらお顔とつり合わなくなりそうです。(=そこ止まりにして!)

 A列には、難点も多くあります。ダンスも角度によってはフォーメーションを把握できないし、また群舞の醍醐味を味わう事は出来ません。その上「殺陣のエンディング」や「ロミオとジュリエット」等、光一さんが床に倒れているシーンは、腰を浮かさないと何も見えなくなります。そして前過ぎるため望遠鏡で見る事はさすがに気が引けるので、ステージの奥の展開はよく見届ける事は出来ませんでした。(普通そういう時は近くにいる役者さんを見ればいいのでしょうけど>笑)そして、ダンサーさんやセットが光一さんに被ってしまったりする事も多かったです。それでも「マスク」の時等は、ネタバレバージョンを見せてくれているようで、道具をパスしている様子が分かったりして楽しかったです。


コミカルなシーンも楽しい、そしてコウイチのカワイイ集
 今回の大まかな役設定を簡単に前置きしますと、アキヤマはオフ・ブロードウェイのシアターのオーナーで、コウイチはカンパニーのカリスマ的存在であり花形スター。リョウ/ツバサは、コウイチを抜いてトップになりたいと、常に彼に対してライバル心をむき出しにしている。セリフがあるカンパニーの紅一点のリカは、密かにコウイチに思いを寄せていて、リョウ/ツバサは彼女を慕っている。この4人以外のカンパニーには特に大きな役回りはない点からもストーリーの簡素化が推し量れると思います。

 オープニングは、例によってオーケストラピットでコウイチが指揮者となってご登場。リョウは上手上段でピアノ演奏(のふり)。そして気付くと光一さんは客席上空から現れ、ステージまでのフライング。装置に問題があった事を訴えます。この時に米花くんがロープの付け外しを担当されてました。当然の事ながら彼の責任の重さが察せられるような真剣な表情でした。リカが消えるイリュージョン、コウイチ、アキヤマ、リョウのステッキダンス、ムスタングが宙に浮くイリュージョンがあったり等、オフ・ブロードウェイの千秋楽公演がほどなく終了。そしてシーンは、バックステージへ。リカが汗ばんだコウイチにタオルを差し伸べ、その様子に嫉妬したリョウが「オレには?」とリクエストすると、リカが彼に雑巾を渡すシーンがあるので、この3人の関係値が判明します。大成功を収めたカンパニーがシャンペンで祝った後、コウイチが屋上に行った事を知ったリカが後を追います。二人だけのしんみりムードの中に、MAやリョウが加わって昔のコンパニーを振り返りながら、「New York Night」を合唱。自信はないのですが、生歌だったと思いました(そうそう、「ホライゾン」も)。このシーンでコウイチとリョウの関係やカンパニーの歴史や目標が確認できます。コウイチとアキヤマの二人が屋根に残ると、何故かしら突如屋根の上にシュールにレッド・ムスタングが現れ、それに乗ってコウイチが帰ろうとするのですが、光一さんの足は上がらず、秋山くんに素の表情で助けを求めていました。

 SHOCKでは、コミカルなシーンやアドリブが入るのも毎回楽しみなのですが、カンパニーがニューヨーク・シアターの前で、ポスター貼りなどのアルバイトをしているシーンが楽しくコミカルでした。オフ・ブロードウェイのシアターに属するカンパニーは、舞台だけでは食べていけないので、バイトをしているという背景があり、MAやABCを含むカンパニーが街中で有名ミュージカルのポスターを貼っている時に、SHOCKの宣伝ポスターを貼るのですが、その時に前回までSHOCKでフライングをする時にかかっていた「Put On A Happy Face」が流れるや、コウイチが「飛ばなきゃ!飛ばなきゃ!」とはしゃいだり、ふざけて踊っていたのがとても可愛いかったです。また何度押さえつけても倒れ込んでしまう壁(ムンクの「叫び」みたいなキャラがペイントされている)壁をコウイチが”オレに任せろ”とばかりに一人で貼ろうとするのですが、その重たそうなポスターが彼の頭上に圧し掛かると、「痛い、痛い、禿げちゃうよ」とつぶやいていたのもこれまためちゃ可愛いかったです。そしてリョウがリカをバイクに誘うシーンに話が発展すると、コウイチがすかさず止めに入り、今までのSHOCKのストーリーの展開をセリフを交えて口早に語ったりしたやりとりもコミカルで楽しかったです。


World Adventure IIは、マニアにはたまらん!?
 毎回大いに期待している「ワールドアドベンチャー」ですが、今回の設定はオフブロードウェイで認められたカンパニーが、ついにオン・ブロードウェイの”New York Theater”への進出を叶えたというもの。ショーが始まる前には、お馴染みのテリーさんのMCがありました。
”Ladies and gentlemen, Welcome to New York Theater! We hope you enjoy your stay in NY city! We would like to thank you for coming out tonight to see this terrific show. Yes, Koichi is a star at this year’s show, and tonight, you will see him singing and dancing, acting and fighting, flying and dying, right here in this stage!  So get ready, because we all are about to bring to you one of the most exciting shows ever to come to Broadway! That’s why, ladies and gentlemen, sit back and relax as we’ll bring you the world adventure II..”

 "America"に続いたファイヤーダンス(別名:スパッツとおへそ丸見えダンス)では、炎が片方だけしか出ませんでした。そんな事は正直どうでもいいと思えるくらい、この目はコウイチのはだけた素肌に釘付けでした。(毛とか全然無いのか!?)その感想を表現すると少しエロくなってしまう事は避けられないのですが、光一さん着用のビラビラが付いたレザーベストの中央から覗ける白い素肌を満遍なく覆っている汗が、まるでオイルのように滑らかそうに見えるので、思わず手を伸ばして滑らせたくなる衝動に駆られますが、例え手を伸ばせば届く距離に見えたとしても、恒星のような彼の存在はひたすら遠い上に眩し過ぎて、またその光の中では翳した自分の手がただただ醜く見え、光を遮るしかなす術がなくなるのですね・・・。(T T) この演目のダンスや音楽は躍動感に満ちているのに、光一さんはワイルドさの欠片もなく、オルゴールの中で踊っているお人形さんの様に美しくしとやかに見えました。これに続いてネット(網)に絡まるダンスがあります!ネットに絡まりつつもそのままフライングするのですが、コレはもうマニアにはタマラナイシーンです。(何のマニア?と自分に突っ込む)またフライングする時に、あばら骨が浮かんでいるのが悲しくなります。その他諸々含め、映像化されたらじっくり見たいシーンの連荘でした。ちなみに今回の音楽は、今までに比べると初聴きのンパクトには欠けると思いましたが、このファイヤーダンスの時の「It's a Groove」には、ガツンと来るものを感じました。何よりも光一さんのヴォーカルもステキでした。

 そして今回もタップがタップりありました。(山田くん!座布団一枚!!)タップの時の音楽は、チャイニーズやラップ調曲の他数曲あったのですが、チャイニーズバージョンは中々良かったです。

 スパニッシュでは、コウイチもタップを披露、そして歌(「Love & Loneliness」)へ。繰り返されていた英語は、”You came to my side, How many days ago, so many happiness, all I need is love maybe I don’t need anything, I want to stay the way I am”  そして帰って来たバック宙。やはりA列から見るとセリは高く見えます。スパニッシュのエンディングでステージのセリが上がった時に、やるな!と思ったのですが、お見事に美しいバック宙を堪能致しました。ところでスパニッシュの演目は、なくてはならないのでしょうか??(何か新しいご当地モノも見てみたいです。)

  ステージ上のロープを使っての回転は、今回は逆さ吊りで自らをスピンさせながら回転するのですが、まさに「ありえねぇ〜」の領域です。とにかく光一さんの貪欲な向上心に圧倒されます。階段落ちも含め、「あなたのような人は体を張らなくていいのに」と毎回思ってしまいます。翔やん文夫ちゃんも「オールナイトニッポン」で光一さんに対し似たような事を言っていましたが、確かに体張るしか道がない人だって沢山いる中、天から美貌やらオーラやらと二物も三物も与えられている光一さんに、体を鍛えられたり、体張った危険技をやられたりしたら、そういう事でしかアピールできない人達はどうしたらいいの?って事になりますわな。それでも人気やルックスに甘えずに、敢えて過酷な技に挑むのが、光一さんの最大の魅力であり、尊敬すべき点なのでじゃないでしょうか?

 Japanesque Showに入る前に、リョウに厳しいコウイチ、そしてリョウとカンパニーの溝が明るみになるダイアログがあります。すったもんだあった後、ラターニャさんとの英語のやりとりがいきなりあってビックリでしたが、「Koichi, I think the second curtains are about to open. Is that okay?」 コウイチ「OK」

  そう、何があっても一度カーテンが上がったら、ショーは続けなくてはならないのです。


グレードアップした殺陣に、ブラッドスプラッターの最期
 今回のSHOCKの最大見所の一つである殺陣。とにかく今回の殺陣にはすごく力が入っていて、時間も長いですし人数も多いのでものすごい迫力でした。「Lord of The Rings」の”ヘルムズ・ディープ”の戦いを思い出しましたもの!殺陣の時は、コウイチ/アキヤマ&MA組(星のバナー>白の衣装)とツバサ/リョウ&ABC組(月のバナー>青の衣装)に分かれて決闘するのですが、ツバサ/リョウが姫に扮したリカを人質にとって、コウイチが命を懸けて助けるというストーリーもちょっと納得行かなかったのですが(←いちいち嫉妬するな!と怒られそう・・・)、きっとこれもストーリー本筋の流れを反映させているシーンになっていたのだと思います。この殺陣のシーンのリョウは錦戸くんが役を見事に演じていて、悪役が実によく嵌ってました。視線といいたたずまいといい迫力があって、すごく適役だと思いました。また光一さんが敵を斬る時、「や〜!」みたいな、シャラポワや愛ちゃん?って位、声を上げながら斬るんですが、これがまたセクシーなんです。そして敵を仕留める時に斜めからキッと睨むと、白目が多めに見えるのですが、通常彼の白目の部分はあまり見えないので、貴重かなと。

 落城の前にコウイチがMAと一緒に火縄銃でA.B.C.に撃たれたり、階段上部に登る時に脇腹を斬られたりするのを見るのは、勿論フィクションとは分かっていても心臓がドキドキして体が硬直します。(と同時にSの快感がちょっと味わえます<こら!)コウイチが撃たれると、音楽が生者必滅を諭すかのようなストリングスに変わって、感情をかき立てられます。「アラゴーン!助けてあげて〜〜〜」と、心の中で叫んでおりました。(ソード・ファイトというといちいちLOTRと重なる自分がウザイのですが・・・)それに戦っている時の光一さんの表情の演技が素晴らしくて、彼の演技にぐいぐい引きずり込まれてしまいました。同じ演技を何度もしている風には見えないくらい、とてもリアルな表情です。敵対する錦戸くんの冷たい目もこれまた非情で真に迫るものがありました。MAもABCも含めカンパニー全員、かなり本腰を入れて殺陣のシーンに挑んだのでしょう、動きもスピーディーで何もかも本格的でビックリしました。

 殺陣のクライマックスが階段落ちで、そのまま第一幕が終るのですが、ここがストーリー上最も重要なシーンになっています。本筋ストーリーとNew York Theaterで演じられているストーリーが重なって、1回見ただけでは分かりづらい展開です。階段上部にいたリョウがアクシデントのように刀を下に落としてしまい、アキヤマが役に扮しながらもとっさのフォローで、リョウの為の刀を階段中部にいたコウイチに渡すのですが、それは実はJapanesqueの演出なのではなく、本筋ストーリーだったのです。コウイチがアキヤマから代替の刀を受け取った瞬間、突然音楽がドラマチックに絶え、そのしばしの静寂の中でコウイチが絞るような声で、「アキヤマ・・・」とつぶやくのですが、これが後々意味深い一言だった事が明らかになります。この静寂の瞬間、私の目は見開き、心臓は緊張からバックンバックンうるさいほど高鳴っておりました。クライマックスになると音楽も盛り上げるわ、盛り上げるわで、ぐいぐい目の前の舞台に吸い込まれてしまいました。リョウが剣を取り最後にはコウイチに止めを刺し、コウイチの血が白い門にスプラットします。そして階段へ身を投げます。殺陣の時は階段落ちに備え、甲冑の衣装を着ているのですが、勢い良く転げ落ちるのを見るのは、何とも痛々しそうだし、首をやられないか?頭を打ちやしないか?と、やはり気がきでありません。もうほんとに凄いって充分分かったので、どうか今回限りにして頂きたいものです。あなたがそこまで極めなくても・・・・。

 何故コウイチが最期に遺した言葉が「アキヤマ・・・」だったのか?それは、二幕で明かされます。しかし一方のアキヤマはこの瞬間から、コウイチが残した一言に捉われて生きる事になります。またずっと秋山くんを見ていた訳ではないので余り自信がないのですが、アキヤマは確か殺陣の時は、長槍で戦って刀担当ではないので、真剣とフェイク刀の判断が出来なかったのかもしれません。

 この一連のシーンは二幕で謎解きシーンがあるので、その時におさらいできます。先にネタバレしてしまうと、要はコウイチが流した血は演出だったのではなく、本物だったというストーリーになっています。なんではあれ、光一さんの血がスプラッターするのを目の当たりに見るのは、やはり恐怖感を憶えずにはいられないものです。頭でフィクションだと理解していても、その瞬間はやはり衝撃的でした。血が門にスプラッターし、コウイチの顔から血がしたたり落ちる時、ファンなら感情移入せざるをえないでしょう。こうして見事に光一さん(SHOCK)の術中にハマるわけです。

 コウイチが息も絶え絶えにステージからセリへ落ちていくのを見届けて幕が降ります。劇場が明るくなると泣いてる人をちらほら見つけました。

 私がロビーに向かうとすごい形相のサンチェさんとすれ違いました。


第2幕では、In The Cemeteryの衣装がツボでした
 第二幕は、前述の事件からの一年後。依然として意識不明のままのコウイチ、コウイチにケガを負わせたと思って自責の念に苦しみながらも、長年の夢だったシェイクスピアを上演しているアキヤマ、とりつかれたようにニューヨーク・シアターのステージにしがみついているリョウ、そして残されたカンパニーは解散の憂き目に。

 コウイチが亡くなっている事を暗示するかのように、「In the Cemetery (墓場にて)」がダンスされます。この時の衣装がこれまた絶品でございました。トップは純白で、袖にビロビロが付いてるんですが、私的に袖や生腕にビロビロや紐やとにかく何か垂れ下がっているものが着いているダンスは、セクシー好感度が35%はアップしますから。

 シェークスピア劇をやる事にこだわりを持ち続けたアキヤマは、自ら犯した罪に怯え、なす術もなく、現実と悪夢の狭間で三つの代表的なシェークスピア劇が、彼の善悪の観念の中で展開されていきます。


複雑で意味深い、今回のシェークスピアには謎を解くカギがいっぱい
 今回のシェークスピア・オムニバスは、「ハムレット」〜「リチャード三世」〜「ロミオとジュリエット」の3作で、前回までの様にただシェークスピアの一部を見せられるのではなく、それぞれが本筋のストーリーに則っていて、複雑でしたが大変意味深い内容でした。

 「ハムレット」では、ハムレットの父であり暗殺された国王の亡霊となったコウイチがアキヤマ(ハムレット)の前に登場。舞台の上部にセットがあるのですが、そこにいたのは光一くんのダミーで、実際の彼はステージ奥に潜んでいて、突如アキヤマの背後に現れるという軽いトリックがあります。アキヤマが「父上!」と叫んで亡霊の足元にしがみつくのは、若くして亡くなっているアキヤマ自身の父の再来を思い起こさせたからかもしれません。アキヤマはこの亡霊から、父を裏切った仇を復讐せよと命じられます。アキヤマのセリフはハムレットのセリフと微妙に重なってはいても、素のアキヤマの言葉であり(多分)、亡霊のコウイチ=ハムレットの父が、自分を裏切り者だと責めていると勘違いしているのです。実際に亡霊はアキヤマに、「(人殺しとは)オマエの事だ!」と言いながらも、その後にマスクを外し「オマエが殺したはずのオレは生きている」と声色を変えて発せられたのは、実はこの時はコウイチのセリフで、アキヤマに真相解明の為のヒントを与えていたのだと私は解釈しました。「時間はわずかしかない」と亡霊が言ったのも、コウイチの魂が現世に留まっていられる時間が限られている本筋ストーリーと被らないでもないし、アキヤマに真相究明を促しているのだと思えました。そして亡霊はアキヤマに襲い掛かると共に消え、今度はアキヤマの心情を代弁するかのようにハムレットに代わります。そしてあの有名なセリフ「生か、死か、それが問題だ」に繋がっていきました。短いのにすごく複雑な解釈を要するシーンです。デイビッド・リンチの映画みたいにシュールでした。果たして上述の理解で正解なのかは、定かではありませんが。

 そしてリョウが演じる「リチャード三世」へ。これもまたリチャードとリョウの両者が重なっているのが絶妙です。二人とも自らの優位の為に策略を巡らして成功を手に入れた男という共通点があります。自分より優れている者を妬み(リョウとコウイチの関係)、自分が殺した男の妻さえも自分の者にしようとする(リカを自分に向かせたい)リチャードは、まさにリョウの狂気そのものでした。錦戸くんのセリフ回しは、確かにプロの目から見たら突っ込みどころが多いのかもしれませんが、無理して背伸びしていない演技で、自分を活かせる個性を発揮していて、素晴らしかったと思いました。翼くんがこの役をやれるのか?と思ったほどですから。リチャード三世の時の光一さんは、リチャードに殺されたエドワード皇太子の役。葬儀の時のように担がれた棺おけがアップライトに立てられ、その中から亡霊となって甦ります。「絶望して死ね!」とリチャード(リョウ)に向かって呪いの言葉を投げかける時、事実を知らないアキヤマは自分が責められていると思い苦しみ続けます。この時の光一さんの衣装は真っ白なハイカラーのマントで、それがあまりに良くお似合いだったので、出来るものならボックス入りライト付のまま家に持って帰って、飾っておきたい衝動に駆られました。

 ロミオとジュリエットは、リカの悲恋を中心に描いていたと思います。コウイチがリカを慕っていたかは分かりませんが(←嫉妬?と自分に突っ込みつつ)、リカとジュリエットには、思い人に先立たれてしまうという共通点があります。まるで陶器のお人形様のように飾り棚に飾っておきたいほど、麗しいロミオ様に目を奪われながらも、裏では二人の唇は本当に触れ合うのか?本当にリカを抱きしめているのか?リカは本当にロミオの唇に触れているのか?そんな事ばかりを気にしつつ鑑賞していました。ジュリエット無しの光一さんの「ロミオとジュリエット」(ジュリエット無しじゃあ、「ロミオとジュリエット」になりませんが>苦笑)、いつかたっぷりと見てみたい。それにしても光一さんの死んだり寝たりする演技(?!)は相変わらず絶品です。ドラマでもまぶたがピクピクしたりしないし。本当に意識がないんじゃないかと思えるくらい安らかだし・・・(苦笑)。ワイドショーでも語られてましたが、演技で死んでいる瞬間しか体を休ませられないなんて、思わずアンデルセンの「赤い靴」を思い出してしまいました。(「赤い靴」: 教会に赤い靴を履いて来たせいで、天使に死ぬまで踊り続けるという呪いをかけられた少女の物語) SHOCKの魔力によって、SHOCKを与え続ける呪縛から逃れられなくなったかのようで・・・


毎回楽しみなコミカルなシーン、Why Don't You Dance With Me?でのカッコイイ掛け合い
 アキヤマが一人バックステージでピアノを弾いている時に、ステージ奥ではリカがナースからコウイチのペンダントを託されるという重要な展開があります。ピアノの上には「ロミオとジュリエット」のポスターが額入りで飾ってあるので、アキヤマの中に潜在的に「ロミオとジュリエット」が存在していたという事がイメージできます。またコウイチのスパニッシュ「Love and Lonliness」の時の衣装がコウイチの復帰を祈るようにピアノの傍らに掛けられています。そしてアキヤマが去り電灯が落ちるとコウイチが楽屋に姿を現すのですが、現れ方が今回の日替わりアドリブコーナーになっています。この回は、「マツケンサンバ」でした。またコウイチが現れると、ポルターガイスト現象の様に、「ロミオとジュリエット」の額が倒れこみます。冒頭のナレーションでアキヤマが”古いシアターなので暗くなるとお化けが出る”と説明していた通りになった訳です。ラターニャ(新しいアメリカ女性のキャスト)がコウイチを発見して驚き、二人のスティックダンスへ。重い空気が続いていたので、この時に肩の緊張が解れました。

 そして英語で語りかけるラターニャに頑固なまでに日本語で応えるコウイチを心の中で笑っておりました。
ラターニャのセリフ
Koichi! Are you really Koichi? 
Oh, Koichi, I can’t really believe you are here. Are you OK?
You are at the hospital for a whole year.
 このダイアログの後に「The Lady is A Tramp(レディーは乞食)」のスティックとシルクハットを使ったダンス。生歌だった感じがしました。この曲の後にバラバラの拍手が起こると「てんぷらが揚がってる音がする」とポツリ。確かにそう聞こえました!!そしてリカが駆けつけ、コウイチを見つけ驚くのですが、驚かれて驚いたコウイチが「♪オーレ、オーレ、寝ながらサンバ」と寝ながらサンバしておどけていました。そして床にはいつくばったまま、「いや〜ん、どこ見てんのよ!と野太い声のオカマちゃんのような叫びを上げて失笑を浴びてました。AV女優の様にお股をご開帳してあそこに手をあて隠すようなポーズを2〜3パターンご披露してました。それを見つめるちょっと複雑な表情の私がいました。

 そしてMAとの再会は、またもやコミカルな展開に。ラターニャからコウイチが帰ってきた事を聞かされて駆けつけたMAを驚かそうとするコウイチが、自然なタイミングでMAに混ざってコウイチを懐かしんで彼のキャラクターを語り合うのですが、誉め言葉が続いた後に、MAが「稽古では、いつも寝癖で・・・」とか、「ぴっかぴっかの広いオデコで」と段々素の光一さんが落とし込まれていくのが、笑いを誘います。そして彼らがコウイチとの再会を祝った後に、いつしかアキヤマが袋叩き状態になり押し倒され、その上にコウイチが跨ったり、お股を顔に近づけたりするオフザケがあります。ここからコウイチとリョウの再会シーンへ繋がります。コミカルな再会シーンの裏では、リカが病院に電話をしてコウイチの死を確認しているシーンが上手上部のセットで並行して展開されます。

 リョウのバックステージを訪ねる設定なので、光一くんが客席を通ってステージ上のリョウに会いに行くのですが、これも中々凝ったアイデアだと思いました。そして2部構成の「Why Don't You Dance With me?」。最初は掛け合い風で始まり、歌がある所は息遣いがフィーチャーされたりして、デスチャの「ルーズ・マイ・ブレス」みたいなアレンジでした。ノリの良い、光一くんのヴォーカルにもマッチしたカッコイイ曲です。
Hey, Ryo
Where are you?
What’s going on?
Show me yourself
Come on
Why don’t you dance with me?
Let’s do it , Just do it

Listen to the music
I will move your body
show you my passion
do you wanna really do?
dance what ---
come on out dance with me, just do it
 以上は超適当なヒアリングによるワーディングです。この曲の途中でリョウはダンスを止めます。

リョウの告白シーン、亮くんの成長に感動
 「Why Don't You Dance With Me?」の後は、今回のSHOCKのクライマックスとなるリョウの告白シーン。リョウは、”Japanesqueの殺陣の時に刀が落ちた”のは、アクシデントではなく作為的であり、そうすればアキヤマがフォローの為に代替の刀を持ってくる事と先読みして、アキヤマの刀を真剣とすり変えていた事等を告白します。New York Theaterの楽屋のシーンでは、リョウはこっそり刀を持ち帰っていたという伏線が張られていました。リョウは、アキヤマから刀を渡されたコウイチがその重さから真剣だと気付いた時、それでもリョウに真剣の方を渡すかどうかを試した事、でもそれはただコウイチを嚇かそうとしただけだった事、リカはひたすらコウイチを思っているというのに、コウイチが見向きもしない事等、彼の心の中で眠っていた事実やコウイチに対する不満を赤裸々に語ります。「(アクシデントがあってもショーを)続けるって、何を続けるんだよぉ」のセリフにちょっとジーンときてしまいました。

 そして自暴自棄になったリョウがナイフをリカにかざし自分を刺すように促すと、リカがコウイチは既に亡くなっている事実を告げます。そして、コウイチの胸にナイフごと飛び込むのです。(ここは正直ちょっと突飛)そしてそのまま二人は抱き合っているのですが、これが結構長めでした。そしてリカが膝から崩れ落ち、「こうして触れているのに、冷たいの(コウイチの手に触れながら)。あなたを感じる事ができない。(コウイチの頬にタッチ)」と、まるで雑誌やTVの画面を通してしか触れられないファン心理を代弁するかの様なセリフを言います(でもファンは、滅多な事では彼の手やホッペを触ったりは出来ませんが・・・)。この間、コウイチはリカの肩を抱きしめています。そしてコウイチがリョウを恨むどころか、彼を勇気づける言葉を語り始めます。それはまるで、自分が果たしきれなかった夢を、残された者たちに託すような思いが込められているように感じました。ショーを続ける意味、そしてその喜びについてを諭すように静かにリョウに語りかけます。リョウはコウイチにもう一度一緒にステージに立って欲しいと懇願するのですが、この時の亮くんは(本当の)泣き声だったと思いました。そしてそのまま 「What 10(Ju) wanna say」へ。ファンキーなダンスナンバーです。
What you wanna say
What you wanna do
What you wanna say
I’m a super star
I’m a king of number one(s)
 そしてコウイチが復帰したと聞きつけ駆けつけたプレスの中の一人が「お腹の傷を見せてください」と、しつこく言ってた事に、思わず共感してしまいました。またヅラの様な七三ヘアーの記者役の方の髪を終始執拗に撫でてました。

 コウイチの最期のショーの前に、「ショーの途中で、もしその時が来たら、分かってるよな?」と静かに言い諭した時、観ている私までもが心の中で、「MUST go on!」と、まるでカンパニーの一員になったかのように心構えをして見守っていました。


ナオキのドラミングもコウイチの新フライングも、マジありえねぇ〜〜〜〜
 今回初めて石川直さんのスネアを拝見できたのは光栄でした。こんな機会がないと彼をライブで見れる事なんて絶対ないので、すごく貴重でした。ドラミングは詳しくないのでよくそのすごさを多く語ることは出来ないのですが、私が感嘆した点のは、彼がスネアをただ早叩きしているのではなく、和太鼓のリズムで早叩きしている事でした。そのサウンドもまるで和太鼓のようでした。これって、西洋人には浮かばないアイデアなのではないでしょうか?しかもかなりの速さです!その間同じリズムを保ちながら、スティックを持ち替えたり、片手づつで叩いている訳でして・・・、マジありえねぇ〜〜って感じです。ナオキのソロの後に、コウイチ on 大太鼓の共演がありました。パーカッションのジャムには、MAもABCさんも参加されていたかと思います。とにかくあれだけ動いた後なのに、体力を消耗しそうな大太鼓に挑む光一さんの男気に感動します。さすがに左手で打った音は、力の入り具合がやや弱で、リズムもややぐらついてはいましたが、中々の大健闘です。舞台上部で大太鼓の連打があった後は、見事な前転宙返りも披露。そして様々なパーカッションをコウイチとナオキで走り回りながらビートしていくのですが、これはハンパなく体力が要るはずです。途中、コウイチxナオキの踊りながらのバチ対決があったりもして、直さんも走り出すと結構いっぱいいっぱいに見えました。SHOCKの全てに言える事ですが、一歩或いは一呼吸間違えたらケガをしてしまいますから、相当な集中力が必要となるだろう事は素人目にも明らかです。でも集中しすぎて必死だと言う表情を見せたら、エンターテイメントになりませんからね。だから難技をこなしながらも演技もされている光一さんに最敬礼!です。とにかく今回のパーカッション対決には、拍手!また拍手!を送りました。光一さんもここまでに来るのに相当な体力を使ってきたにも関わらず、最後にこんなに体力を消耗させる演目があったら、相当キツイんじゃないでしょうか?

 ここまででもかなりお腹いっぱいなのに、ここから更に追い討ちをかける様に、赤い布を使ったフライング(2種類)があります。光一さんがお着替え中に、ツバサxナオキの一騎打ちの殺陣があり、今回初挑戦の大目玉、ラダーフライングへと続きます。ラダーフライングでは、客席頭上に設置された4基のラダー(梯子)を飛び交うのですが、勢い余ってラダーにちょっと体当たりしていた時もあった感じがしました。この時は、やや短めの黒の振袖のお衣装で飛ばれるのですが、振袖をここまで着こなせる男性もいないものだと毎回感心してしまいます。光一さんがフライングからステージに着地するとダンサーの方達が受け止めるのですが、その時に気合の声を出すんですね。それが祭りの時のような実に男らしい世界で身震いしました。

 そしてお馴染みの”マスク”芸。今回はすり替え無しで光一くんが全てを担当。そして光一くんが作曲したと思われる「Yoru-no-umi」。彼が好む曲の特徴が全てありました。(サビメロとか、アウトロとか、バーチャイムを入れるとことか)。衣装は真っ赤なトップに黒のパンツ、赤のラメ入りのロングジャケット。オフでは裸族のくせに、どんな色の派手な衣装でも、決して衣装負けしないのも光一さんの才能の一旦なのでは?”♪オーシャン”と歌われる時の手の動きや艶かしい視線は望遠鏡でしっかりチェックしました。


ピエタ像のような敬虔なる最期
 コウイチの死を宥めるかの様な厳かな合唱がパイプオルガンを背にして流れると、桜散る中で真っ白な衣装のコウイチが
リョウの腕の中で永久の旅に発ちます。この時の二人の画はまるでミケランジェロ未完の名作”ピエタ像”の様でした。ピエタ像のキリストのように、死してもコウイチの肉体(見えないけど)や精神は逞しいままであり、それがまた憐憫の情を起こさせるのですが、彼が遺した敬虔なる舞台信仰は、コンパニーによって伝承され、彼のレガシーはエンドレスに継承されるのでしょう。こうして残された時間を消化しきったコウイチは、ひとりセリに残され上昇します。

 今回のSHOCKで最も衝撃的なのは、やはり何と言ってもコウイチの死です。それでも私の様な邪なファンは、彼の死に顔の美しさに見惚れ、感情を動かすのを忘れてただただかぶりついて見入ってしまうのでした。A列だと腰を浮かせないとその様子が見えないのですが、思いっきり浮いちゃってたと思います。後部座席の方々、もしご迷惑をお掛けしていたなら、大変失礼致しましたです。それにしても美しい死に顔でした。昔、光一さんが「銀狼」として亡くなった時のお顔も息が止まるくらいほどのお美しさでしたっけ。目を開けても美しい人は、瞑っても美しいのですね。あたりまえ??また特筆すべきは彼の倒れこみ方なのです。もうまるでバレリーナのようなしなやかさで、そのフォームといい表情といい、少女漫画のようで溜息モノです。

 コウイチが死んでも彼の舞台人のしての魂は不滅である事を証明するような歌と思える「CONTINUE」(「続く」の意)は、光一くんが好まれる壮大で重奏なサウンド。バッキングヴォーカルはゴスペル調で、ティンパニーとかもバリバリに入った曲でした。この曲がなかったらちょっと暗い空気のままエンディングになってしまったかもしれませんが、この曲のおかげでポジティブなエンディングになったと思いました。セリの上にいるコウイチは既にこの世の存在ではないので、カンパニーがいるステージには戻りません。最後の別れを告げる時、LEDの映像がコウイチの魂が天に昇る様を具現化したような映像が映し出されます。


総合的な感想
 前回までのSHOCKで私が好きだった曲はみな「1/2ツアー」のセットになってしまったので、光一くんが新しく書き下ろした5曲(?)と新しい楽曲にもすごく期待をしていたのですが、「My Truth」や「Where's Tomorrow?」の時に受けたような”1回聞いただけで、「好き、この曲!」”とはっきり思えるほどのインパクトがなかった感じがしました。あえて上げれば「It’s a groove」でしょうか。またBGMも前回までにあった「千年経」や「Ben-Key」のような印象的でキャッチーな音楽がなかったと思いました。ですが例えキャッチーではなかったにしても、それぞれのシーンに合った素晴らしい音楽が沢山あったので、何度か聞けば頭から離れなくなるのかもしれません。

 席が前過ぎてダンスの醍醐味が充分に味わえなかったせいか、1回観ただけで決定的にツボにはまったというダンスの振りは少なかったと終演後に感じました。その分、寝顔というか、目を瞑ったお顔が計3回見れたのがボーナスポイントでしたが。
 
 アクロバット的な見ごたえに関しては、明らかに今までを上回っていたのは言うまでもありません。

 セットは、張りぼて系の派手さはなかった代わりにシンプルで大人テイストだった感じがしました。LEDを大胆に使ったセットは、席が前過ぎるとその迫力を楽しむのは難しかったですが。

 ストーリーは、どの道あってもなくてもいいようなものなので m(_ _;)m、確かに大幅な変更はあったものの、私的には想像していた程大きく変更されたという感じは受け取れませんでした。というのも“ツバサの怪我”がなくなった代わりに、“コウイチがステージ上の事故(後にリョウ/ツバサによる策略だと判明)に遭う”事とか、前回までは“死んだアニが幻想的に登場”した代わりに、“既に他界しているはずのコウイチが最後のステージに立つ”事とか、大成功を収めたと同時に不運に見舞われる事など、ストーリーは例え違ってはいても、全く新しいとまでは思えなかったというのが、正直な私の感想です。前回までは人物相関が複雑でしたが、今回はこの辺はすっきりし、キャスト間に血縁関係がなかったり、またほぼ全員が同世代なので分かりやすく、私の様な舞台初心者向きではないでしょうか。

 SHOCKという舞台は、ある種のテンプレートみたいな制約があって、その中でマキシマムな衝撃を追及しているのだと思います。それにしても、6年連続で毎回帝国劇場を満員にし、これほど体力や技能を使う舞台をほぼ毎日2公演を2ヶ月間こなしてしまう人は、日本では光一くん以外にいないのではないかと思いました。まぁいないから行われないのでしょうが・・・。



コウイチとリカのシーンについて次元の低い嫉妬・・・
 コウイチとリカの接触シーンは、やはりなんかムカつきます。m(_ _;)m いい大人が何を言う?ラブシーンだって芸術なんだから、と思ってる大人なファンもいるのでしょうが、リハーサルで何度も繰り返している事とかが必然的に思い浮かんで嫉妬心が燃えたぎります。(←救いようがないよ、あんた!<ニノ風の突っ込み)こんな私なので、今回のストーリーが一新された機会に、どこにでもあるようなラブ・トライアングルが挟まれていた事は、とても残念な気がしました。もっと男同士の友情や鬩ぎ合いだけを描いてくれたら、と願ってしまいます。メンオンリーのジャニーズがプロデュースするジャニーズの集大成的ミュージカルとも言えるSHOCKの醍醐味は、やはりメンオンリーな点だと私は期待してしまうので、普通の連ドラのようにちょろちょろと女が出てくるのは、正直いらないと思っちゃうのです。どうせ女が出てくるなら、もっとストーリーの主軸になるくらい意味があったら全然受け入れられたと思います。まぁ、単純な一言で言い換えるなら、単なる”嫉妬”・・・ですね。(←あっさり認めた!)ドラマだったらTVの画面というフィルターがあるし、お金払ってないし(爆)、ラブシーン見ても全然OKだけど(むしろ楽しみ?!)、舞台だと回数も多くなるわけで、やはりちょっとムカつきます。しかもA列のかぶりつきでそんなシーンを見せられるなんて、やっぱり私には無理。舞台はライブなので、直接伝わり過ぎて生々しかった。メイサさんは当然光一さんの恋愛対象範囲の相手だし、やはりアイドルにリアリティーを感じるとその瞬間はどっぱり引いてしまうのを避けられません。もし今後もっとエスカレートしていくなら、私がSHOCKに抱いてたファンタジーが終ってしまうかもしれないと懸念しています。マジ、”ロミオとジュリエット”とか諸手を上げて絶賛されている大人な方達が羨ましいかったです。私的には、とても歓迎する心境にはなれなかったので・・・。女はやっぱり幾つになっても清純な乙女でいたい部分があるって事で・・・。(ダメ?)



2/7 & 2/9 の感想
 2/7は、上手側の1階後方席だったのですが、ここに座って始めて今回のSHOCKの醍醐味を感じる事ができました。2/9公演では、はじめて2階席で観劇したのですが、やはりそれぞれの席の良さ悪さがあるとつくづく感じましたので、可能ならば毎回3通りで見たいものです。何と言っても席が後方の利点は、遠慮なく好きな時に望遠鏡でチェックできる事ですか(爆)。またフライングや群舞の迫力も思う存分味わえます。後方だと精神的にも冷静なので、聞こえてなかったセリフが聞こえ、見えてなかったセットや電飾もじっくり確認できました。初見の時にいかに自分が何も見えていなかったかに驚きました。またリカとの接触シーンも後ろや2階
からだと全然冷静に見れました。慣れもあるのかと思いましたが、やはり近いとリアル過ぎたのだと思います。嵐のWest Side Storyでもマツジュンが女性にお触りするシーンがあるそうで、前の方の席でそれを見るのが辛いファンがわざわざ後方席に代えて貰ったらしいと聞いた時に、え〜?!もったいない!と思ったのですが、今回納得してしまいました。本当に後ろだと全然OKです。

 2/7は夜公演でしたので、千秋楽パーティーの後の屋根裏のシーンで可愛らしい3人のジュニア(?)くんが、コウイチ、アキヤマ、ツバサの子供時代を演じる追加シーンがありました。殺陣のシーンでは、2度目に見ると皆が細かい演技や表情にこだわっている事に気付き大感動してしまいました。特に最後の階段のシーンや真剣が現れてからのシーンは、光一くんも翼くんもダブルの演技をしているのですよね。コウイチがアキヤマから真剣を渡された瞬間のコウイチの表情、コウイチが翼に真剣の方を渡す瞬間のツバサの表情、そしてコウイチがツバサを挑発する表情など、初見では全く気付いていませんでした。一体私は何を見ていたのでしょう??

 コウイチが復帰してバックステージに突然現れるシーンのアドリブは、この夜のゲストだったUSJの社長さんであるグレン・ガンペル氏にちなんでジョーズのモノマネでした。床に突然うつぶせになっかたと思うと両手を合わせて突き出し、クネクネとサメのポースでジョーズのテーマ(ダーラン、ダーランってやつ)を歌い「ジョーズです!」、そして「今日はUFJの社長さんがいらしているから・・・」と言った後に自分の言い間違えに気付き「UFJは、銀行だろう」と突っ込んでいました。ひょっとして光一さんの銀行口座はUFJ?!なんて思いましたが。また「USJのジョーズ溶接したのオレなんだよなぁ。今や誰も知らないだろうけど」と呟くと、客席から「知ってるよ」の声が。私もいつか行きたい日本のユニバーサル。実は大阪よりロスの方が旅行した回数多い、私・・・。

 2/9公演は2階で初体験の2階だったのですが、1階からは決して見る事が出来ないような色々な光景が楽しめました。まず第一に立居地のマークやセリのマーク、翼くんが殺陣の時に飛び込むマットの着地マークなど。「アメリカ」から「It's a groove」のファイヤーダンスに変わる時のお着替えもよく見えるんですね!ただフライングは上から下を見下げる感じなので高さが感じられない分、迫力は伝わり難いかもしれません。また客席を通るのは全く見えませんでした。
 
 ところで私たちの席の斜め前の方は、いい年をして幕が上がっても携帯メールをしていたり、前のめりになったりなどマナーが最悪が人がいましたね。2階席は前のめりにならないで等の注意が事前にあるのですが、どこを聞いてるんだか・・・トホホ。

 この回のアドリブでは、すごく元気がよくてハッチャケ気味の光一さんでした。ジャケットを頭から被って両腕を前後に並行に突き出したり引いたりして、怪しいステップを繰り返し、ついにはそのままステージから姿を消し、また現れるのですが、リカは全く相手にしないできょとんとして見守っているのですが、その様子に傷ついた風に床に座り込み、人差し指をつけてぐるぐる回し、いじけたポーズをしていました。こじんまりとして可愛いかったです。前日がSHOCK休演日だったせいか、すごくお元気で弾けていた様に感じました。



翼くんと亮くんの違い
  2/7公演のダブルキャストは翼くんで亮くんとの比較が楽しみでした。翼くんは既にSHOCKの経験を積んでいるので、やはり経験の差は如実に出ていたと思います。ダンスの見栄えの差も歴然としています。ただ難を言えば、翼くんはセリフ回しが早過ぎる傾向にあると思いました。特にリチャードIIIの時は、あまりに早口過ぎてセリフに付いて行けませんでした。それでもツバサの告白のシーンでは、彼の迫力あるセリフ回しに全身に鳥肌が立ちました。「コウイチの事はオレが一番分かってるよ。何で戻ってきやがったんだよ!」は、まるで<素?>とも思えるほどの気迫でした。それなのに2/7公演の時は、肝心のシリアスなシーンの時に何故かしら光一さんの髪の天辺がテレタビーズのディプシーみたいにぴょこんとアンテナのように立っていたのを見つけてしまいました。一度これに気付いてしまうともうどうしても気になって仕方がなくなってしまう私でした。m(_ _;)m 
 
 この告白シーンでのツバサくんのセリフの重みとリョウくんの重みの対比も興味深かったです。ツバサからは嫉妬(ジェラシー)、リョウからは羨み(エンヴィー)が強く伝わってきた気がしましたので。ジェラシーは同レベル間で派生する感情で、エンヴィーは下から上レベルに向けて派生する感情かなと。なので、翼くんの演技にはスリルを感じ、亮くんの演技には同情や哀れみを感じました。私的にはどちらが良かったというより、二人の違いや個性が存分に楽しめました。またこれは私の思い込みかもしれませんが、翼くんの発声や声自体もどことなく光一くんに似てきたようにも思えました。光一くんも毎年目覚しい成長をされていますが、翼くんの成長も目を見張るものがあります。今回は目覚しく自信に溢れ堂々としていた様に見えましたし、ある意味貫禄も付いて来たのではないでしょうか。一方の亮くんも数年前に何も分からずただ夢中で出演されていた時とは違って、豊かな表現力を身に付けていたので、これからの成長にも大いに期待が望めると思いました。秋山くん以外のMAのお三方は、余り見せ場がなかったかもしれませんが、公私共に光一くんのカンパニーとして彼を引き立てるお芝居やダンス、そしてそれぞれの場面や分野での力加減や空気を得た存在感を発揮し、SHOCKのプラットフォームをしっかり支えているなくてはならない存在だと感じました。



後記
  今回のSHOCK公演に行きたくても行けなかった人もすごく多かった事と思います。地理的理由、経済的理由、スケジュール的な理由など、その理由は様々だと思いますが、まずチケットが取れなかったという人も多かったと思います。ブログや本文でも触れましたが、私もその中の一人で、FC全滅、電話抽選も申し込み期間中は、左手だけで巧みにリダイヤルをし続ける業を極めるまでしてかけ続けていたのですが、見事に玉砕でした。絶望に打ちひしがれた金曜の午後、ふとチェックしたヤフオクの中で昼間に終了する為か、額面+4〜5千円で落とせそうなのがあったので、その程度の出費なら全く行けないストレスで精神的健康を崩すよりましだと思い、慌てて落としたのがなんと当選確認済みの引き換え番号のみだったんです。ガッピーン!!!!!!あせりからつい慣れない事に手を出して大失敗してしまいました。でも後悔は、先に立たず。落としてしまった事は変えられないので、仕方なく悔しいけど支払いを済ませ、チケットと引き換える為にコンビニに向かいました。コンビニまでの道中は、良く内容を見ないで入札してしまった自分にすごく腹が立っていたし、金も無いのにこんな事してとすごい自己嫌悪でいっぱいでした。でも引き換えてびっくり、なんと席番号が「51」番だったんです!なんか光一さんから「まぁ、いいから、おいでよ!」と誘われているような気になってしまい、このチケットとの縁を感じてしまいました。(←おめでたい・・・>笑)後日知り合いから出費額で買ってもいいよと言われても、手放せませんでした。(←とことんバカです!>笑)

 そんな金曜日の翌朝、帝劇枠が奇跡的に当たり、しかも中味はA列!!一日我慢したら、これが待ってたのにぃ〜〜〜だったワケですよ(”滑稽だわぁ”>涙)。だって帝劇枠に当たるなんてまさにツチノコのレベルだと思っていた訳で、帝劇枠を申し込むっていうのは単なる習慣であり、当選する期待などはなから毛頭なく、惰性で毎年申し込んでいたのです。だから当選を知った時には心底驚きました。「当たるんだねぇ」!?みたいな。

 突然0枚から2枚ものチケットが舞い込んできたのですが、これもジャニーズの神の思し召しだと思って有難く両方行く決心を固めました。そんなこんなでSHOCKの上演も始まったとある日、知り合いからSHOCKのチケットが当たる懸賞を紹介され、申し込んで貰ったのですが、なんとこれにも見事に当選!あれよあれよという間に気づけば3回分(懸賞は2枚分だったので、この分を含めれば4枚!)ものチケットを手にしていました。いや〜、正に世の中”一寸先は闇”、望みは最後まで捨ててはいけないという事をまざまざと体験させて貰った今回のSHOCKでした。

 全くいけないと思ってふてていたのに、同じSHOCKを3回観劇するのは、自分の歴代最多記録となったのです。人生、分からんもんやねぇ〜。





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